『ワン・バトル・アフター・アナザー』ミルクボーイの漫才のような映画

映画

『ワン・バトル・アフター・アナザー』を君はもう見ただろうか。

個人的には、去年観た映画の中でも、もしかすると一番面白かった作品かもしれない。

この映画を一言で表すなら、ミルクボーイの漫才みたいな映画だと思う。サスペンスとして緊張感を高めたかと思えば、次の瞬間にはシュールな笑いで肩透かしを食らわせてくる。その行き来が絶妙で、独特のリズムを生み出している。

序盤は社会派メッセージ色の強い作品なのかと思ったが、実際には難しいことを考えずに楽しめるエンターテインメントだった。もちろんテーマ性は感じられるが、それ以上に観客を楽しませることに全力を注いでいる印象を受けた。

特に印象的だったのはカメラワークだ。普通の映画なら「何も起きなさそうな場面」に見えるアングルから、突然何かが起こる。観客の予想をずらし続ける演出が巧みで、最後まで飽きさせない。

全体を通して、既存の映画の型を軽やかに飛び越えていくような作品だった。サスペンスとコメディの境界を自由に行き来する、その型破りさこそが本作最大の魅力だと思う。

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